2020年に小学校でのプログラミングが必須化され、子供のプログラミング教育について調べることが多くなったと思います。
そんな中、
「プログラミング教育は”問題解決力”が身につく!」
と、目にしたことはありませんか?
「でも問題解決力が身につくと子供に一体どんなメリットがあるの?」
「そもそも問題解決力って何?」
という疑問を感じているパパ、ママも多いのではないでしょうか?
というわけで今回はプログラミング教育と”問題解決力”について解説していきます!
目次
問題解決力って?
問題解決能力とは【問題】を【解決できる能力】です。
発生した問題やこれから起こりうる問題を見極め、解決までの道筋を立て、それを実行していける力のことを言います。
とりわけ問題解決能力が高い人は問題が発生しても冷静に対処し、解決までの道筋を立てるのが迅速かつ正確です。また自分一人で問題を解決しようとせず、部下や同僚にも的確な指示を出せる人が多いです。
【日常生活における問題解決能力】
例えば、新しく買ったBlu-rayプレーヤーをテレビと接続しても何も映らなかったとします。
この時、以下のような原因となりそうな問題を列挙します。
- プレーヤーに問題があるのか
- Blu-rayソフトに問題があるのか
- テレビと接続しているケーブルに問題があるのか
- テレビもしくはプレーヤーの入力端子に問題があるのか
後は優先度付けをして、一つずつ潰していくことで根本原因を発見することができます。
問題には3つの種類がある
問題は大きく分けて「発生型」「設定型」「潜在型」の3種類があると言われています。
「問題」の種類
- 発生型
- 設定型
- 潜在型
発生型
「発生型」は、現在目に見えて発生している問題のことです。
例えば、
- 売上が落ちた
- 仕事でミスをした
- スケジュールよりも遅れている
などなど。
「作った料理を落としてしまった」「DVDを再生したのに映らない」なども日常で発生する問題ですね。
「発生型」は問題が表面化している(見える化)しているので、解決策を導き出すのは比較的簡単です。
ただし「なぜ問題が発生してしまったのか?」といった根本原因まで突き詰めることが重要となります。
設定型
「設定型」は目標を達成するために発生する問題です。
例えばプログラマーになりたいとします。
その場合は以下のような問題が「設定型」に該当します。
- 言語はなにを選ぶべきか
- スクールに通うべきか、独学すべきか
- 1日は何時間くらい勉強すれば良いか
要するに「設定型」とは目標を達成するための課題です。
目標を決めた時にどれくらい細かく課題を捻出できるかが目標達成への鍵となり、問題解決能力を鍛えることでより細かく課題を設定できるようになります。
潜在型
「潜在型」はまだ見えていないけど、発生する可能性を秘めた問題です。
「見通しの悪い道路で人が急に飛び出してきた」などが「潜在型」に該当します。
「潜在型」は未然にリスクとして把握し、発生させないように勤めることが何よりも重要です。
仕事のできるリーダーは、プロジェクト開始時に「潜在型」の問題をたくさん捻出します。リスク管理と言ったりもします。
問題解決能力を鍛えることで、思考能力が高まり多くの「潜在型」に気づくことができるようになります。
問題解決力を鍛えるメリット
問題解決能力には多くのメリットがあります。
問題解決能力のメリット
- 思考力が高まる
- 冷静に問題を対処できる
- 社会的に有能な人材と評価される
思考力が高まる
問題解決能力を鍛えるということは、普段から様々なことを考える習慣がつき、思考力が高まります。
具体的には、自分の頭の中にたくさんの情報が増えていくイメージです。
さらに思考力が高まると、異なる情報を組み合わせて新しい思考を生むことができるようになります。
冷静に問題を対処できる
思考力が高まり、引き出しが多くなって、その情報を自由自在に組み合わせれるようになると、どんな時でも冷静に対処できるようになります。
どんなゲームでもより良い装備を身につけている方が、敵と戦うのが楽になりますよね。それと似たようなイメージです。
ただし装備にばかり頼ってしまう──つまり冷静すぎると、思わぬミスにつながってしまうので、適切な緊張感は必要です。
社会的に有能な人材と評価される
問題を迅速かつ冷静に対処できる人は社会的に評価が高いです。
さらに事前に問題を捻出できる人はもっと評価が高く、リーダーに求められるスキルです。
社会的に評価を得ることができれば、自分の選択肢を増やすことができ、将来の可能性をどんどん広げることができるでしょう。
プログラミングで問題解決能力は伸びる!
問題解決能力について、そのメリットについて知ると伸ばすべき能力だということはよくわかるかと思います。
そんな魅力的な問題解決能力ですが、プログラミング学習をすることで自然と伸ばすことができるのです。
「プログラミングとは問題解決すること」と言っても過言ではありません。
プログラムはプログラミングコードの通りにしか動くことができません。
そのため、プログラミングコードは正確に順序立てして書かなければならないのです。
この「順序立て」が先ほど解説した「設定型」の問題解決能力に該当しますよね。
どうやったら目的のプログラムが書けるのか、思考を繰り返しながらプログラミングは行います。
さらにコードを書いているのは人間なので、必ず「発生型」の問題が発生します。
断言しますが、一流のプログラマーで必ず問題は発生します。(制作過程で問題が発生しなかったプログラムは、問題に気づいていないもしくは潜在型の問題が潜んでいると見られ疑われます。)
つまりプログラミングとは「設定型」の問題解決能力を鍛えつつ、「発生型」の対処の経験を積んでいくということなのです。
また「発生型」の経験が多くなれば、それだけ「潜在型」の問題も捻出しやすくなります。
要するにプログラミング教育とは常に考えることなんですね。考えることを繰り返すことで「論理的思考」や「創造力」も高まっていき、今後必要とされる人材へとスキルアップできるのです。
まとめ
今回はプログラミングと「問題解決能力」について、また「問題解決能力」を伸ばすメリットについて解説してきました。
- 思考力が高まる
- 問題が発生しても冷静に対処できる
- 社会的に有能な人材だと評価される
問題解決能力を育てることにデメリットはありません。
全ての仕事だけでなく、日常生活にも通用する能力なので、これからの時代を生き抜くために積極的に育むようにしましょう。